週刊水曜日[Hatena Blog]

ブログのタイトルは「週間」ではなくて「週刊」なの。

石田基広 著「とある弁当屋の統計技師(データサイエンティスト)データ分析のはじめかた」読了

石田基広 著「とある弁当屋の統計技師(データサイエンティスト) ―データ分析のはじめかた―」を読了しました。

タイトルからして「とある○○の△△▲▲」とか「とある××士への□□」にインスパイアしている題名という「データサイエンティスト」ブームとオタク層を狙った“いかがわしい感じ”で、実物が届いて表紙を見て『どうしてポチッたんだろう』と3分ぐらい反省してしまいました。
気を取り直して、届いたからには『読まないと。』と読み始めました。
入社1年目の「データサイエンティスト」が、顧客の弁当屋の訳ありそうな美女もしくは美少女にデータ分析の初歩を小ネタを交えつつ説明していく進行で、設定は〝あざとい〟ですが、乗ってる電車で降りる駅を一駅乗り越してしまい、また一駅戻るぐらい「データサイエンティスト」入門書としては、私にとっては面白く、算数レベルで数学はサッパリでも理解しているかは置いておいて読み切ることができました。


そうするとマーケティングとして『どうしてこんなタイトルにしちゃたんだろうか?』と疑問に思いました。
私にとっては良かった本でしたが、最後の辺りは説明が駈け足な感じで、人気シリーズにあやかって続編を出版するつもりがあるのでしょうか?
現実(リアル)書店の平台のデータ分析コーナーで真面目な本の中に混じればインパクトはあると思いますが、興味のあるオタク層が手にとるか疑問だし、この手のタイトルの経済書コーナーだと埋没してしまいそうです。
立ち読みして出だしで躓かなければ、おすすめしてもいいのだけど。


初出:Amazon Vine レビュー
関連記事
石田基広 著「とある弁当屋の統計技師(データサイエンティスト)2 因子分析大作戦」が発売されるらしい



マンガでわかる統計学

マンガでわかる統計学

完全独習 統計学入門

完全独習 統計学入門