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Nidec DCファンの改造(2002/10/27)

2002年10月27日、ヤマダ電機テックランド広島本店日本電産のDC(直流)ファンが返品不可ジャンク品として売られていました。

BETA SL CASEFAN/J 0401330561016

でも、家電量販店のヤマダ電機が、こんな素人さんお断りのjunkなファンを仕入れたのか?謎です。
パソコンパーツ専門店ならば、まだ購買層に重なるから分かるのですが。

ファンの仕様
販売 ヤマダ電機
型番 CASEFAN/J
ブランド Nidec(←の表には該当なし)
ジャンク品扱い
製品の表記 Nidec
BETA SL®
Model D08A-12TS1 02
12 V DC
0.12Amp
NIDEC CORPORATION
MADE IN VIETNAM
EX
BETA SL MODEL D08A-12TS1 02
回転数 2576rpm
(P3B-F BIOSで表示された値)
音圧レベル 不明
サイズ 80×80×15mm(実測)

山洋電気と並ぶ(?)ブランド品じゃないですか! ブランド品とジャンク(安い物)に目のない私は衝動買いしました。
しかし、intelのリテールファンの時と同じく、コストダウンのためかファンの回転数検知線が付いていません。
接続コネクターの図
右側のジャックの方は手持ちの物で今回のジャンク品には付属していません。

『なければ回転数検知線を付けてやれ!』と実験してみることにしました。
ファン本体の接続部分
シールをめくってみると、回転数用の端子らしきパターンがあります。もし配線されてないだけならば空きパターンに線を接続するだけで終わりそうです。

とりあえず、手持ちのファンで信号線の電圧はどのくらいか測定してみることにしました。

ファンの電圧測定結果
型番 FBA06T12M 109P0612H724
ブランド 松下電器産業 山洋電気
製品 Panaflo
DC BRUSHLESS
0C27AZ,-CS
MODEL FBA06T12M
DC12V 0.19A
BRUSHLESS
DC Pico Ace
109P0612H724
DC12V 0.09A
回転数 4000rpm 4100rpm
回転数信号端子と
DC+12Vとの電圧
(実測値)
6.85V 7.17V
ファンの電圧測定結果
型番 DSF-60L/15 281/400
ブランド GLOBE FAN 不明(MCD?)
製品 GLOBE FAN
BALL BEARING
B0601512L-3M
DC12V 0.10A
BRUSHLESS DC
MODEL:N6010B3-B
12VDC 0.04A(M)
Y9939
回転数 3500rpm
5273rpm
(P3B-F BIOSで表示された値)
回転数信号端子と
DC+12Vとの電圧
(実測値)
6.71V 7.27V
ファンの電圧測定結果
型番 WiNDy80 CASEFAN/J
ブランド soldam Nidec
製品 webによると
NMB
(3110KL-04W-B19-T53)
らしい
Nidec
BETA SL®
Model D08A-12TS1 02
12 V DC
0.12Amp
NIDEC CORPORATION
MADE IN VIETNAM
EX
回転数 2150rpm
2576rpm
(P3B-F BIOSで表示された値)
回転数信号端子と
DC+12Vとの電圧
(実測値)
7.03V 6.65V

測定結果から判断して端子に配線さえすれば信号はそのまま使えそうです。
Nidec ファンと配線の短さの図
今までのハーネス(7cmぐらい)は短いので取ってしまって端子に配線です。
3端子ファン用のコネクターセット
3端子ファン用の電源コネクタです。今回はプラグと金具しか使いません。
BETA SL MODEL D08A-12TS1 02
接続を間違えたときの用心にダイオードを電源の線に入れてます。正しく接続をすれば不要な物です。
BETA SL MODEL D08A-12TS1 02
出来上がりました。最初に付いている線の短さが分かると思います。

さて、接続して動かしてみます。結構な風量と騒音です。やはり、薄いファンということで回転数も多くして風量を稼いでいるようです。
これではケースに取り付けるわけにはいきませんね。でも、風量が多くて薄型ですからCPUクーラー用としては使えると思います。
ともかく、通常のNidecのファンよりも手間はかかりましたが安い価格で入手できました。