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石田基広 著「とある弁当屋の統計技師2 因子分析大作戦」読了

石田基広 著「とある弁当屋の統計技師(データサイエンティスト) 2 ―因子分析大作戦―」を読了しました。
ぶっちゃけ、あなたが出だしで躓かなければおすすめしてもいい入門書です。

タイトルからして「とある○○の△△▲」とか「とある××士の□□□□」にインスパイアしている前作「とある弁当屋の統計技師(データサイエンティスト) ―データ分析のはじめかた―」の題名に昭和の匂いがする《大作戦》という、データサイエンティストブームとオタク層を狙っていて中身はライトノベルなのにライトノベル層にはリーチしなさそうですが、続編なのに表紙を見ても登場人物が変わっているしキャラクターデザインが変更されていて『どうして同じテイストにしなかったんだろう』と共立出版の大人の事情なのでしょうか?

まさかの続編ということでポチッと押して届いたからには読み進めました。
難しいお話しは斜め読みですがサクサク読めるので降りるバス停を乗り越さないように2ぐらい手前で閉じるようにして、歩いて戻るような事態は回避しました。
設定はライトノベルで相変わらずあざといです。1作目の入社1年目のデータサイエンティストと、顧客の弁当屋の美少女高校生はサポートに回り、小動物系女子高生の恋心をメインに小ネタを交えつつ因子分析ってどういう場面で使うの? などを説明していく進行で、算数レベルで数学はサッパリな私でも読み切ることができました。
そういうことで私にとっては良かった本でしたが、最後の辺りは説明が駈け足でやはり続編を出版するつもりがあるのでしょうね?

シリーズにするのならばマーケティングとして、タイトルは継承しないといけないし、現実書店の平台のデータ分析コーナーに真面目な本の中に混じてインパクトを出し、興味のあるオタクが手にとるためにはもう1作は欲しいところです。