週刊水曜日[Hatena Blog]

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呉市の一般職の不正採用疑惑について“事後救済”って必要?

「不合格になった受験者は事後救済できないか?(要旨)」とのブログ担当者さんの問題提起に対して

(2006-08-26 09:46)
呉市の一般行政職採用試験に不合格になった162人の中には“事後救済”を望む方もいるかもしれませんが、たいていの人は、別の道を生きているわけで“事後救済”を望まない人もいるのではないでしょうか?

私は『“不公正がはびこる職場”になんか勤めたくない』って事を呉市とは縁もゆかりもなく綺麗事が書ける立場なので書いちゃいますけどね。

(2006-08-31 21:46)
どういった内容の「事後救済」を想定されているのでしょうか?

有罪が確定するまで時間が掛かるでしょう。時間の経過は巻き戻せません。

確定した時点で、不正に合格していた職員を辞めさせて、すでに呉市役所以外の職場に勤めているかもしれない本来なら合格であった人を新規に呉市に採用するのでしょうか?
学校への入学試験ならまだしも、この方法はなじまないように私は思うんですよね。

せいぜい、慰謝料としてお金で解決するとか、私は思いつかないのですが…。
これも税金の支出としてふさわしいのか?税金ではなく、有罪が確定した場合、有罪になった関係者が払うのか?

断水の事故で吹っ飛んでいますが、呉市の人たちで考える問題で私が口出しすることでもないですけど。

(2006-09-02 09:31)
本来合格していたが不合格にされてしまった受験者で就職浪人をされていて、いまだに呉市の公務員になりたい希望を持っている人ならば、今年も試験を受けて、それで実力により合格すれば自然に問題解決ではないかな?と思っていたのですが、
呉市のWebによると
呉市職員採用試験について
http://www.city.kure.hiroshima.jp/kureinfo/topics060516.html
ということで、今年(2006年)は試験がないのですね。
それで、「事後救済」にこだわっていたのかと得心は出来ました。
結局は「事後救済」については事実関係が分かった上で“本来合格していたが落とされたという人”の気持ち次第という条件付きですから、もう机上の空論で展開しても不毛な感じがしてきました。

さて、blogスタッフさんはお忙しいようですし、今回の事例のような場合の慰謝料とかの件についての調べはついていないのでしょうから、これ以上の調査は私はされなくてもいいと思います。

それよりは、“不正合格者を選んだ経緯”“誰の依頼だったのか?”といったことを、中国新聞他のマスメディアには調べてもらった方が呉市の市民のためになることだと思います。

初出:中国新聞「朝刊探索」2006-08-25 へのコメント

補足:中国新聞「朝刊探索」2006-09-03にて、行政法の見地からの「事後救済」についての解説が書かれています。