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“はてなキーワード”の「社会キーワード」のジャンル分けを改めて考えてみる{2014/02/21}

社会キーワード

社会キーワードとは編集


id:xnissy さんは〝戦国武将〟は「社会キーワード」とカテゴライズ・定義しているけれど、私には〝戦国武将武士〟を「社会キーワード」とするのは違和感がある。なぜなんだろうか?

はてなキーワード〟のカテゴリー・ジャンルとしての「社会キーワード」は、〝はてなダイアリーキーワード〟から〝はてなキーワード〟にリニューアルされた〝2008年9月1日に新設された〟ようです。
xnissy さんは、2008/09/13 20:56:26 の「社会キーワード」の立項時に

希望内容:社会の定義が曖昧なので、「社会」カテゴリーに入れるべきキーワードの目安を決めると良いのではないかと思います(cf. keyword:サイエンスキーワード)。

と記述されました。
id:kawabe さんによる 2008/09/13 22:00:36 記述の修正があり、id:herecy8 さんにより 2008/09/14 21:19:54 「政治」「経済」「歴史」を扱うように提案され、はてなのサービスから撤退された id:mirror3 さんの 2009/10/07 22:50:58 の修正で「法律」、2010/01/10 01:17:10 で「宗教」が追加された後は、そのまま今に至ります。

私が目論む〝はてなキーワード〟は百科事典ではなく辞書なので、辞書の「社会」を見ることにします。

[近思録治法「郷民為社会」](society福地桜痴による訳語)
(1)人間が集まって共同生活を営む際に、人々の関係の総体が一つの輪郭をもって現れる場合の、その集団。諸集団の総和から成る包括的複合体をもいう。自然的に発生したものと、利害・目的などに基づいて人為的に作られたものとがある。家族・村落・ギルド・教会・会社・政党・階級・国家などが主要な形態。「―に貢献する」
(2)同類の仲間。「文筆家の―の常識」
(3)世の中。世間。家庭や学校に対して利害関心によって結びつく社会をいう。「―に出る」
(4)社会科の略。
[岩波書店 広辞苑第六版]
福地桜痴によるsocietyの訳語〕
(1)(ア)共通の空間に継続して集まり生活している人々のまとまり。また、集まっている人々の結びつき。「―を形成する」「―の一員」「全体―」(イ)同種の生物の個体間の相互関係や、それらのまとまり。「ニホンザルの―」
(2)同じ傾向・性質、あるいは目的をもつ人々からなる集団。「上流―」「都市―」
(3)(自立して生活していく場としての)世の中。世間。「学校を卒業して―に出る」
(4)「社会科」の略。
[三省堂大辞林」]

herecy8 さんは「武士階級」を想定したのかは私にはわかりませんが、広辞苑(1) 定義から xnissy さんは、「武士階級」である〝戦国武将〟を「社会キーワード」にしたのかな? と推測します。ご本人に解説していただければ良いのですが…。
IDコールが届かない世界に旅立たれた mirror3 さんは「教会」があるから「宗教」も入れたのでしょうか?

本題

私がジャンル分けをする「社会キーワード」では、「政党」「法律」は賛同できます。「国家」は「地理キーワード」だけど、「国際連合」「ヨーロッパ連合」は「社会キーワード」かな。でも「ヨーロッパ連合」「欧州連合」とも「社会キーワード」以前に立項されており「地理キーワード」の扱いとなっています。
「村落」を「地方公共団体」と解釈すると「社会キーワード」になりますが、住居表示に使われる地名の役割が優先し「地理キーワード」だよね。

宗教」は「社会キーワード」には入れたくない。たぶん、一人で新興宗教している人による造語レベルの「〜教」を「社会キーワード」には入れたくないからかな?

正しい歴史認識というものは持ち合わせていないので、私個人の歴史観だけど、明治時代以前の「武士階級」が支配した中世とか前は歴史として連続しているので「社会」なのかもしれない。でも〝物語の世界〟なので「社会キーワード」には入れたくないんだと思う。
兼好法師のような随筆家だと「読書キーワード」ですんなりと収まるけれど、歴史上の人物だからと「社会キーワード」とはならないよね。上手く説明できないけれど。

それでは、頭痛がするので寝ます。

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