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もしも“広島電鉄”が“地方公営企業”になっていたら?

もしも、広島瓦斯電軌から戦時経済統制下で鉄道・軌道・バス事業を分離した広島電鉄が戦後、経営破綻して〝地方公営企業〟になっていたら?

架空戦記〟みたいな設定をする前に。
1945年8月6日のアメリカ軍による原子爆弾の投下により広島市上空で爆発した核兵器による惨禍から立ち直って、広島市民・五日市町民・廿日市町民などの鉄道軌道沿線ほか広島県北・熊野町などへのバス路線で復興を担って、いろいろな偉大な先人の努力・偶然があり存続した広島電鉄です。
ですが、敢えてやっつけで考えてみます。

想定は終戦直後の混乱期に経営破綻してしまい広島市以外の周辺地域も関係するため広島県が救済することになった。一旦、全事業を引き受けたが、路線バス事業は広島バス広島交通芸陽バス備北交通国鉄バスなどに分割して事業譲渡し鉄道軌道事業として運営されることになった。

自分で書いていて、無理やりですね。
昭和40年代に入り地下鉄建設の機運が盛り上がり、自家用自動車の増加により路面電車の定時運行ができなくなる。公務員化により民間感覚の無い従業員が大半を占め士気の低下、天下りの経営陣の経営無策もあり経営が悪化。
地下鉄の建設工事を優先させるため広島市内の路面電車ネットワークの廃止が決まったとしましょう。
地下鉄は山陽本線の別ルート広島駅⇔紙屋町駅⇔西広島駅で決まり、その間は路線バスネットワークで補完する。新路線は広島県広島市が出資する公社が建設主体となって始まりますが、想定を上回る難工事となり、オイルショックの物価上昇もあり建設費は高騰。
日本国有鉄道も経営悪化し地下鉄仕様鉄道車両の投入はなく、地下鉄乗り入れ車両も公社で用意して国鉄に乗り入れてもらうことになります。

一方、宮島口駅から西広島駅までの鉄道路線は、中心地域へは路線バスへの乗り換えが必要なる上に山陽本線との違いがなくなり競争に敗れ路線廃止。廃線敷は沿線自治体に譲渡。

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