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“旧広島陸軍被服支廠”を会場とする“Hiroshima Art Document 2009”を覗きました

現地で入手したパンフレットによると『国内外の作家による現代美術展 2009年8月6日(木)から8月16日(日)まで開催』とあるのですが、私が知ったのは、中国新聞(The Chugoku Shimbun) 2009年8月11日付 朝刊の〝広島県が取り壊しの方針〟の話には一切触れていない文化欄の記事でした。

旧広島陸軍被服支廠 会場出入り口
Hiroshima Art Document 2009 横断幕
普段は『関係者以外立入禁止』ですが、午後6時から午後9時までの間は、現代美術展を見に来たのならば、関係者という事になるのでしょう。

午後6時48分頃に会場の“旧広島陸軍被服支廠”に到着したのですが、出入り口には誰もいません。
敷居が高くても、出入り口が開いているので、進む事にしました。
現代アートが展示してあって、敷地の中程にテントがあって、ようやく主催者らしき人からA4サイズのパンフレットを2枚もらいました。
南側は〝立入禁止〟とされていますが、阻止線もなかったので、私は自己責任で勝手に進入しました。
暗くなった午後7時過ぎから、映像展示が始まり、午後7時30分から大型スクリーンによる映像作品の上映(約1時間)が始まったところで、私はお腹が空いたので撤収しました。

被爆建物 旧広島陸軍被服支廠
[旧広島陸軍被服支廠]
(パノラマ合成処理)
[旧広島陸軍被服支廠]
(パノラマ合成処理)
[旧広島陸軍被服支廠]
(パノラマ合成処理)
[旧広島陸軍被服支廠]
(パノラマ合成処理)

パンフレットによれば、後援として、

広島県広島県教育委員会広島市広島市教育委員会、ブリテッシュ・カウンシル、中国新聞社NHK広島放送局、在日フランス大使館

とあるのですが、よほど現代アート好きでないと、知らないようなイベントですね。私が撤収するまでに30人も来ていなかったんじゃないでしょうか?
“天候不順で映像作品の上映が中止になる事が多かった”という話が聞こえてきましたが、人々の関心がない事を口実に、取り壊しを謀ろうとする、広島県の陰謀ではないかと勘ぐってしまいました。

あと、15日・16日の2日間しか開催されていませんが、広島県立広島工業高等学校側の通路から、被爆建物 旧広島陸軍被服支廠 を見る、もしかしたら最後になるかもしれない機会ですので、興味のある方は訪れてみる事を薦めます。
手入れされて無さ具合が、お分かりいただけると思います。
注意点としましては、夕方、蚊が飛来していますので、長袖のシャツとズボンを装備する事をお勧めします。私は所持していなかったので使用しませんでしたが、虫除けスプレーを使うのも良いでしょう。
パンフレットにある立入禁止区域に進入するのは自己責任で、雨水マスのフタが抜けているところなどありますので、落下しないように注意して歩いてください。

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ふがじんの無節操な好奇心
これが藤田県知事の置き土産かい。
旧広島陸軍被服支廠”を会場とする“Hiroshima Art Document 2009”というイベントがおこなわれているという情報を元に覗いてきました。県立広島工業高校側の通路から建物を見る事が出来たのですが、大きさとともに荒れ果てた姿を見る事が出来ました。
初出:これが藤田県知事の置き土産かい。へのコメント 2009年08月14日 23:32
タウンNEWS広島 平和大通り
被爆建物―旧陸軍被服廠をHIROSHIMA VISITOR’S HOUSEに
先日、中国新聞に、県は旧陸軍被服支廠の建物を、解体する方針を固めたという記事が載っていた。

とありますが、何時の中国新聞の夕刊に掲載されていたのでしょうか?
私の方は中国新聞の朝刊をチェックしているのですが“旧広島陸軍被服支廠”を「広島県が取り壊しの方針」について報道した記事を読んだ記憶がないのです。
私が知っているのは7月11日の読売新聞WEB版に掲載されていた記事のみなので、お忙しいとは存じますが、教えていただけないでしょうか?


蛇足ですが、建物の中には入れなかったのですが、『Hiroshima Art Document 2009 国内外の作家による現代美術展』の会場として、“旧広島陸軍被服支廠”の敷地に入る事ができたので、建物を外から見たのですが、広島県被爆建物でもある“旧広島陸軍被服支廠”を放置しているため屋根の上に植物が生い茂り、私には無残な状況に見えました。


初出:被爆建物―旧陸軍被服廠をHIROSHIMA VISITOR'S HOUSEにへのコメント 2009年8月15日 (土) 05時58分